暇人に捧げるブログ

著者 大判焼き

思いつきの小説 吾輩は亀である 2話 

吾輩は亀である。名前はもう諦めておる。

何の因果か人格破綻者のご主人の下で、毎日陰鬱な日々を送っているのである。

 

吾輩ばかりが苦労してるわけではない、拾われてきたこの猫も苦労してしているようであり、この若い猫の名前はサバ缶という。

おおよそ猫というものは飼い主が家にいないと寂しがるものであるが、サバ缶の場合はご主人がいない時こそが至福の時間のようである。

 

時々、吾輩の頭をサバ缶がちょいちょい前足でこづいてくるので嚙みついてやるが、

普段はお互い苦労を分かち合い、しぶしぶ暮らしているのである。